身体で受け取める、世界の美しさ

ジブリ映画は、実はそんなに見ないので。
ストーリーすらほとんど知らない映画も多く。
ですが、テレビで見たワンシーンがいつも頭の中から離れない。

主人公の女の子が宙を舞い落下して、それを受け止め抱き上げる、というシーン。

女の子が落下している途中も、受け止められるその手に触れる瞬間も、抱き留められた時のお互いの感触も。
見ている私もその感覚を十二分にリアルに感じることができました。
それは、私自身が持つ、”重力に対する体感”を、感覚を、想起させられる体験でした。

先日NHKの宮崎氏の番組で、”生命に対する侮辱”という発言があったようですが。
(その言葉が発せられる流れについては、いろいろとあったようですが、そこはさて置き。。)
その発言を見たとき、先ほど紹介した映画のワンシーンを思い出しました。
・・・正確に言うと、そのシーンを見たときに感じた体の感触がムズムズと思い出されたのです。

”世界は美しい”
それは、生命があり。
夜があり、朝があり。
重力も、風も、光も、闇も。
喜びも、悲しみも、ただ、ある。
その中で続く日常は、ただただ美しい。

そのシーンで感じた”重力に対する体感”は、それを思い出させてくれる。

人は一人で生きていない。
この身体を持って、この世界を生きている。
この世界の美しさを、身体で受け止める。
合気道をしていることで、それをよりリアルに体感することができるような。
ということで、先日1級に昇級したんですけどね。