少し前・・・といっても結構前、”リーガルハイ”というドラマのスペシャル版がありました。
医師がリスクのある薬を投与後、患者が死亡した。
医療過誤事件で、主役の弁護士が病院側を弁護する。
患者側と病院側の駆け引きの中で、裁判の行方は二転三転する。
病院側の内部から患者側へ味方する医師も出て、万事休すというところで弁護士が語る。
「狂気の世界で生きる人の邪魔をするな」
医師がリスクのある薬を投与したのは、命を軽んじているからではない。
リスクがあるとはいえ、世界でもっとも実績のあった薬だったからこそ投与した。
その命はかけがえのないものであったことは確かだが、そういう命のおかげで医療は発展してきたのだ。
医師として命とかかわり続けることは、目の前の失った命を次の命へつなぐために、人としての感情を失わなければいられない瞬間がある。
医師は、彼の医師としての良心に基づき、最善を提示した。
というような感じだったような、私の勝手な解釈か。
ノーベル賞を受賞した人も、過去の偉大な画家や音楽家も、あなたの隣にいる人も。
私たちの想像しえない世界の中で生きているのかもしれない。
逆に、私もそう。
ほかの人には想像しえない世界の中で生きているのかもしれない。
ほかの人には狂気の世界に見える世界かもしれない。
自分の世界を楽しみぬいた人だからこそ、ほかの人の生きる世界の深遠さを想像することができるのだと思います。
だからこそ、まずは自分自身の世界を、大切にしないとね。
狂気の世界へ、ようこそ。