木が枯れていた

どなたからか忘れましたが、自分心や魂と離れた生活をしていると、家にある樹木が枯れると聞いた。
うち、枯れてたんですよ。次々と。
その枯れっぷりったら、爽快なくらい。
いわゆる、幸福の木といわれるものが軒並み枯れる。
ちゃんと水をやっても、やらなくても、枯れる。

で、その時私はどうだったか、といえば。
周りから見れば、仕事にも人にも恵まれて、ほどほどに順調だったかもしれない。
私自身も、そんなにひどい状態であったとも思わないのだけれど。むしろ、ほどほどよかった。
でも、今の私とは、全然違う。
まったく違った。

なんだかね。
私はツイているので、そこまで深刻にならないうちに、次のステージの扉の向こうから、声をかけてもらえている気がするんだよね。

あ、もちろん。
家族や自分の心や体の葛藤や修羅場はそれなりに味わって来ましたけれど。

ほどほどの幸せは、現状維持を促進するね。
今から思えば、うちの樹木は体を張って、私に知らせてくれていたんだね。
今は、といえば。
一度枯れたはずの樹木が、たくましく育ちつつある今日この頃です。